サルサダンスの進化(正確に、速く、大きく) : サルサ常識

サルサ(サルサダンス)が上手くなるってことは何だろう。
男性は女性を気持ちよくリードし、女性はテンションのいいフォローをする。
これは当たり前のことで、もうちょっと違う観点(運動として)から見てみよう。
サルサは体を動くものだし、運動とも言えるだろう。
全ての運動が求めている共通点がある。
正確に、速く、大きく(高くとの表現もあるが、大きくに含めよう)。
サルサも同じくこれらを求めるに違いはないだろう。
人の実力差によるものもあるが、更に根本的なところが進化するものもある。
例えば、水泳の新泳法で限界だと思われた記録が短縮される。
サルサも、同じく進化している。ようするに、より「正確に・速く・大きく」に踊るために踊り方が変っているのだ。

1.今までの進化

ON1が先に解決案を出した。そのON1のパフォーマンスを観よう。

Johnny Vasquez
Alex Da Silva のあまりにも有名なパフォーマンス

「正確に・速く・大きく」を充実している。
ON1の踊りは、フリーダンスもこんなに激しいのは流行だった。
テンションが切れることが多く、特に男女の力の差ある場合は、女性が手を痛める。
今風のサルサスタイルとは大分異なる。

2004年ごろからは、ON2チームが迫力のあるパフォーマンスをコングレスで披露し始めた。

Karisma dancers
SantoRico feat. Juan Matos
Performance of Santo Rico team

これらのチームの影響で世界的にもON2の踊りは流行るようになる。
現在一番注目されているとYamuleeいうチームの動画を見よう。

Yamulee@SalsaHH2009

yamuleeは他のダンスからのパクリもほとんどなく、独自にサルサの新しい踊り方をどんどん作り出している。
正にサルサを進化させているチームだ。

2.「正確に・速く・大きく」を求めていくON2。

他の運動は勝利というものがあるから、自然に「正確に・速く・大きく」を求めるようになる。
サルサは、そんなの求めなくてもいいんじゃないという人もいる。
でも、それだけじゃサルサ界は盛り上がらない。
観る人も楽しくないと人口はなかなか増えない。
見せるダンスに進化させないと流行りもない。

ON1とON2が進化を求めている中、ON1は何年か前から進化が止まった。
今のON1は5年前の踊りとあまり変りが無い。
だが、ON2は今でも進化しているし、スピードも速くなっている。
なんで??
ON2のダンサーはテンションを上手く使うことによってその課題を解くことできた。
テンションを細かくコントロールすることができ、
SWING、社交ダンスなどの他のダンスには無いサルサ独特のスピード感のあるダンスになっているのだ。

※ 社交ダンスとサルサ(ON2)を比較。
正確に、速く、大きくの三要素の中、
社交ダンスは大きさに重視するし、サルサは速さを重視している。
例えばターンを比較してみると、社交ダンスは姿勢を大きくしてターンをするが、
サルサは安定した姿勢で速いターンをする。

3.テンションのコントロールを鍛えよう。

テンションの使いが上手くなるためには、普段は簡単な技を使い、テンションの完成度を高めることだ。
完成度が高まると速くリードしても安定するようになる。
自分の実力の限界を超える難しい技で安定しないテンションで踊るのは一番よくないし、
女性を痛めることにもなる。
Oliverのダンスを観よう。 普段は、ゆっくりとテンションよく踊る彼が大会ではいかに速く踊れるのか。

OliverのSocial
Oliverの世界大会でのパフォーマンス(3年連続優勝)

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