リードとフォロー

サルサが上手くなるための練習プロセス : リードとフォロー

1.目標がある まず、大きな目標がある。たとえば、目標の有名なダンサーがいたり。何年後には、そのダンサーのような実力になるとか。それを達成するための小さな目標を決める。その小さい目標を達成するために、今どんな練習をすればいいかが決まる。 2.基礎を大事にする 水泳のクロールの場合に、手の動きが大きいのにあまり先に進まない人をたまに見かける。よく観ると、足の動きがほぼ止まっているか、ちゃんと動いていない。足の動きがいい人は、手の動きがそんなに激しくなくても、進みが速い。足だけの動きをもっと練習しないまま、クロールを泳ぎ続けると、足の動きは上手くならないし、永遠に泳ぎは速くならないだろう。 サルサは、自分に無理のある技の練習をしてステップを崩すことは、基礎を台無しにすること。今の実力に無理のある技は練習しないように。 3.主にイメージトレーニングで練習する 練習相手がいないから、上手くならいと言う男性がいるが、練習はイメージトレーニングが一番効果がある。ボクサーが全体の練習量にスパーリングは何割占めるだろう。多くても1割超えることはない。 女性を練習台にして、技を覚えていくのは、やってはいけないことだ。順番は覚えるかもしれないが、女性が技を覚えて動くようになるし、男性も女性も悪い癖がつく。イメージトレーニングで全部覚えてから、チェックするためにだけ付き合ってもらおう。 4.今の自分の実力を客観的に評価する 一年前と自分は、どこがどう上手くなっているのか、姿勢はよくなったのか、悪い癖はなくなったのか。今の自分が分かれば、対策も立てられる。自分の悪いところを修正し、上手くなるためには、どのダンサーを観て見習えばいいかなどが分かる。上手いダンサーの動画を常に見るのは大事。でも、今の実力に無理のある技を絶対練習しないこと。 サルサの経歴が永い人で、ジャズスタイルとかキューバンスタイルがなかなかなくならない人が結構いる。自分を客観的に観ていないからだと思う。 5.下手な人とは踊らない サルサが頑張れる理由の一つは、可愛い子を楽しく躍らせるためだろう。でも、サルサの基本ができていない子は、相手の上手さを分かることもないし、踊っても得は何一つない。特に、自分は可愛いから、上手くなくてもサルサを踊ってもらえると思っている子は最悪。こんな下手な子と踊ると自分が下手になるだけ。 6.常に相手のことを考える サルサはペアダンスであるし、常に相手のことを考えるべき。技をかける時も、技自体が失敗しないように真剣になることよりも大事なのは、その技が相手にかけられるかが感覚的に判断できること。技をかけて、相手が予想以外の行動を出した場合は、力ずくで技を完成するより手を離しすマナーを持つ。 7.リードの上手い男性によって、テンションが初めて分かる。 テンションは、テンションのあるリードとテンションのあるフォローとの組み合わせで成り立つ。まずリード側ができていないとフォロー側は何も成すすべがない。テンションに気づき上手くなるためには、女性よりはリードが分かる男性のダンサーに習った方がいいと言える。男性のダンサーに習ってテンションに気づき、女性のダンサーにチェックしてもらって完成度を高めていくのがベスト。これは女性の生徒も男性の生徒も同じく言える。女性のダンサーにだけ習った人で、テンションのいいリードとフォローはいい人はほぼいない。 ※関連トピック : 下手な人と踊ると下手になる

サルサダンスでのテンションというルール : リードとフォロー

サルサの上手さの基準は何?ここで、まず忘れてはいけないのが、サルサは二人で手を組んで踊るものであることだ。二人以上の人が何かを行うことには、必ずルールというものが存在する。勿論、ルールは守るべきだし、サルサもルールを守って始めてお互いに楽しく踊れる。いくら格好よく踊っても、ルールを守らないと上手いと言えない。 サルサの場合はテンションを切らさないのがルールの一つになるだろう。男性はテンションを切らさないリードをして、女性はテンションを切らさないフォローをすることだ。男性が完成度の低い技を使ってテンションが切れるのはルール違反だし、女性が自分のムーブメントのためにテンションを切らすのもルール違反だ。 男性がテンションを維持する状態なら、リードの速度を速くしても女性は不安感を感じない。これがサルサの実力と言える。だが、速くリードする際にテンションが切れると女性を痛めることになるし、明らかにルール違反だ。サッカーだとレッドカードを出してもいいくらい。勿論、テンションの切れた弱いリードも良くない。特に、クラブレッスンが定着してしまった東京の男性は、技の練習をいきなりクラブで使うことが多い。完成していない技を使うから、相手に対しての配慮で弱いテンションでリードすると思う。 このテンションというルールは、見えないが最大の問題だ。踊っている本人たちしか分からないのだ。分かるとしても、自分のルール違反は気づかないまま、相手のルール違反だけに気づくのが普通だ。自分が上手いと思っていて色んな技をかける男性には、意外とテンションの切れた強いリードの人が多い。女性の場合は、自分が上手いと思っている人に、テンションでフォローをするのではなく先読みしている人が多い。 テンション以外のルール 1.ステップを休まないで、音楽にあわせて踏むこと ステップを休むのは、特に男性が多い。男性は技に嵌ってしまい、ステップのことを忘れることが多い。ステップを甘く踏むケースも多い。サルサは二人で踊るものだし、二人は同じタイミングにステップを踏まないと二人のバランスは崩れる。 2.先読みしないフォローする 先読みは100%男性に問題がある。男性がテンションの切れたリードをする限り女性は、リードの意図が分からないため予測して動くしかない。そのリードが痛いときは、更に予測の集中力は高まる。その予測知識が蓄積され先読みが上手くなるのだ。それにもっと怖いのが、この先読みの癖は一生付いてしまうことも多い。 これの解決は、女性が男性のリードのテンションに煩くなるしかない。あまりにもリードが荒い男性とは、絶対踊らないのが正解。 ※ 何故か、東京のON2の女性は先読みの女性が多い。リードが上手い男性は、先読みを一番嫌がることを忘れないで。。 3.リードされる時にムーブメントはするな 女性は綺麗に踊るためにムーブメントを入れるが、それでテンションに乱れが生じる。実は、これを男性は相当嫌がる。女性がテンションが切れる荒い技が一番いやなように、男性もテンションを切らすムーブメントが一番いやなのだ。 ※ 技の複雑に感動する女性はいない 技の複雑に感動する女性は一人もいない。男が好きなおばさんが我慢するだけなのだ。トップダンサの場合、周りの人を楽しめるため、相手の実力とは関係なく格好いい技を披露することが多い。でも、周りの視線がなく、相手が気に入った場合は、相手の実力に合わせた優しいリードをする。

サルサのやさしいリードは、安定した姿勢から成り立つ : リードとフォロー

女性はやさしいリードを求めている。でも、やさしいリードを勘違いしている男性は意外と少なくない。優しくなるつもりだと思うけど、自分の体がやさしくなったらどうする!優しいリードと違う弱いリードにしかならない。姿勢が安定していると正確なリードができる。それが本当のやさしいリードでは?安定した姿勢になるためにはどうすればいいのか? ステップをやすまないことだ。1・2・3・5・6・7、全て音楽にあわせて踏む。ステップを休むケースは二つある。一つ目は手の動きで頭が精一杯で、足のコントロールまではできない。二つ目はその方が格好いいと思ってステップを踏まない場合。 なぜ、ステップを全部踏まなくてはならないのか。サルサは二人で踊るペアーダンスだ。ペアーダンスは二人が同一のタイミングにステップを踏まないとテンションが崩れ、姿勢が崩れる。サルサはペアーダンスの中でも、最もテンションに敏感なダンスだ。ステップを踏みながら、テンションが一番安定する距離を常に取るのだ。男性がその距離が崩れると、次のリードが上手くつながらなくなる。例えば、距離の調節に失敗して近すぎると、男性はリードに必要な距離を取るために背中を後ろに反してからリードすることになってしまう。 結論を言うと、ステップを全部踏む。踏みながら次のリードをしやすい場所へ移動し、更にテンションがもっと正確にとれる距離を微調整する。そうすると安定した姿勢でリードすることが可能となる。その上、今できる技を繰返して練習すると、テンションの感度は今より良くなり、相手はもっと気持ちよく感じるはず。 音楽に合わないステップを踏む女性とは踊らないことも重要だ。そんな女性と踊ると、ステップのタイミングがずれてしまい、男性は姿勢を安定させるために、ステップを休むことになる。これは、サルサの上達にかなりの毒なのだ。可愛いからといってそんな女性とばかり踊ると、一生上手くなれない。どうしても踊りたいなら、メレンゲ、バチャーターだけにすれば。。