東京のサルサ界に、若い人が増えない理由はいろいろある。
一番大きい理由は、若い初心者が心地よく踊れる場所がいないからだ。
まず、サルサ界の中心になっているON2イベント。
技ばかりのオタクの男性、技の先読み達人の女性。
男性どうしのコミュニケーションが少なく、中年の女性のおしゃべりの場になっている。
クラブの場合は、たまに若い人たちが来るが、長く続く人はいない。
あれだけ長く顔をあわせているのに男性どうしはみんな他人どうしのようで、
雰囲気はナンパ中心になっている。
そんな雰囲気に、若い人々は当然違和感を感じる。
独自のON1イベントも数多くある。
小規模のいい雰囲気ではあるが、今の流行のサルサとは異なるサルサが多い。
そのため、人がなかなか増えない。
ヴェルファーレ(velfarre)のサルサイベントがなくなってからは、
初心者とベテラン、みんなが集まるイベントはずっとない状態が続いている。
現状のダメなケースをいくつ書いてみる
1.2年くらいで、サルサを止めるクラブ好きの女性
30代で特にちょっと魅力のある女性は、クラブ好きが多い。
サルサがちょっとでも踊れるようになったら、ひたすらクラブに行く。
20代ではないし、中年のエロおじさんに対しても抵抗感はあまりない。
誘われまくりだし、楽しいばかりだ。
当然、パフォーマンスもしないし、レッスンもあまり行かない。もちろん上手くもならない。
それが、1~2年くらい経つと、誘いが減っていく。今まで誘ってくれた男性も飽きていくのだ。
そこからは、下手な人だけが誘って来るようになる。
大体、2年くらいでサルサを止める。
2.パフォーマンスだけやって止めるケース
クラブは雰囲気は暗い、ON2イベントがオタク。ON1イベントはレベルが低い。
あるいは、フリーダンスは興味ない、パフォーマンスで目立ちたい。
そんな人々は、パフォーマンスだけやってサルサを止める形になる。
1、2回のパフォーマンスの経験で、サルサを止めることが多い。
仲には、友達が増えて、楽しくなって続く人もいる。
現状で、若い人々を増やす最善策は、
ON2男性のサルサの見直しと初心者も楽しめるイベント
(初心者が楽しめると言うのは、上手い人のダンスを観て刺激を受けるという意味)が必要だ。
1.ON2男性のサルサの見直し
女性が本当のサルサのテンションの味を経験するにはON1の男性だけには無理がある。
ON2が踊れる熟練した男性のリードの経験が必要。
だが、東京のON2の男性は、テンションは忘れて技の数だけにこだわっている。
もうちょっと基本に忠実すれば、いいテンションでリードできるはずなのに。
若い子はこう思うはずだ。
どこが楽しいんだろう、ラテン人とキューバン踊る方が楽しいよ。
あるいは、男性のリードについて行けないから、申し訳ないし、私にはON2は無理。
結局、ON2のイベントには若い子はいなくなり、おばさんだけ残ることになる。
ON2の男性は、自業自得の結末に落ちてしまったかもしれない。
あれだけ時間をかけて上手くなったはずなのに、踊ってもらう若い子がいない!
技の数ではなく安定したリードをしない限り、若い子は絶対増えないだろう。
派手なパフォーマンスで有名なアドルフォーがフリーダンスの時に、
どれだけ優しくリードをするかを観てみよう。
2.初心者(若い人たち)も楽しめるイベントの必要性
現状、サルサが上手いインストラクターはほとんどON2だけを教えている。
だが、サルサを始める人はいまだにON1から始める人が多い。
それに、サルサを始めてから時間が経ってもON2を知らない人も多い。
MAMBONGO、 コンセプト・サルサが、 現状(2010年)ではいい雰囲気のイベントと言えるだろう。
ON2のインストラクターたちは団結して、初心者も来れる大きいイベント開いてほしい。
そうなると生徒も自然と増えるし、ON2の人口も増えるだろうが・・・