サルサコラム

韓国人が踊り方がみんな似ている理由 : サルサコラム

韓国人のサルサについてよく聞く評判は、「うまい」以外に「踊り方がみんな似ている」。特に、ソウルのTURNとTOPのクラブに行って来た人の共通する感想。韓国はサルサの人口がすごく多くサルサ専用クラブも数多いが、その中でもTURNとTOPはトップレベルの人が集まるクラブ。ようするに、上手い人たちは似た踊りをすることになる。 1.韓国でも、男性は技好き どこでもサルサ踊る男性は技の数に拘るし、それは韓国も同じ。TURNでも、よく技を男性同士で教えあったりすることを見かける。もちろん、かなり難しい技ばかり。でも、せっかく覚えても、使うことがあまりない。研究を兼ねた練習という感じが多く、女性を痛めやすいか、無理のある技は使わない。十分練習して使える技は使う。使えるように修正することもある。 自分の実力で無理のある技は使わない原則の方が多い。無理のある技をかけると、女性は嫌がるにきまっている。 ※ アドルフォが韓国コングレスでレッスンする時に3つのパターンを見せて、「どちらを習いますか?」聞いたときに「3つ全部教えてほしい」と言ったそうだ。でも、TURNでアドルフォの技を使う人は殆どいない。 2.女性に気持ちよくかかる技はそんなに多くない 男性の場合に、ちょっと上手くなったと思うとyoutubeで技をコピーして実践で使うことも多い。ここで注意してほしいのは、その動画の本人が実践でもその技を使えるかどうかをチェックすること。 ネタでいろんな格好いい技をレッスンするけど、実践で使えるかどうかは別の話。韓国は、女性がテンションにうるさいため、使って気持ちいい技だけ残る傾向がある。 ※ 技の数ではなく、コツを習うためにレッスンを受けましょう。 3.トップダンサーの評価は、舞台の格好良さより、フリーダンスの評価 舞台での格好いいパフォーマンスは、プロダンサーとしても必須条件。でも、韓国ではフリーダンスの評判が良くないと一流と評価されない。 最近は海外ダンサーが来ても、そんなに人が集まることはない。自分の披露のために相手を餌食するダンサーに、踊りを誘うこともあまりしない。 4.ラテン音楽に弱い 韓国人は確かにリードに関してテンションはいいが、ラテン音楽ののりはまだまだって感じはある。90年代までラテン文化は殆どなかったし、今もラテン文化は主にサルサだけ。2002ワールドカップの時、Ricky Martin の The Cup Of Life (1998ワールドカップの曲)がよく放送されたのがラテン文化に興味の持たせた大きい一つのきっかけ。その時から、サルサダンスの人口が急に増えてきた。サルサ音楽の理解がこれからの韓国サルサダンサーの課題だろう。 音楽に弱い分、踊りにおいての音楽の乗りが落ちるし、リードされる女性は単調に感じるかも。

永遠に続くサルサ界の男女の見えない戦い : サルサコラム

男性と女性は、求めるところが異なる。そこで戦いは始まる。 男性は技を求める。そもそもサルサの練習に一生懸命になれるのも目標とした技を完成したい気持ちが強いからだ。女性もムーブメントに憧れてサルサを始めることが多い。 色んな技をやりたい、ムーブメントをして綺麗に見せたいと気持ちは分からなくはない。でも、そんな男性と女性に、ペアダンスではなく一人で踊るダンスをやればと、俺は言い返したい。サルサで一番大事なのは、二人を繋げるテンションであることを忘れないでほしい。 実際に、ムーブメントばかりで踊る女性は男性に嫌われる。もちろん、男性も技ばかりの人は嫌われる。コングレスの海外ゲストダンサーで技ばかりの場合、踊れる女性は踊ってもらおうと思わない。手を痛めるし、相手の人に見せるダンスの披露の犠牲にしかならないからだ。 でも、この戦いは永遠に終わることはない。原因の一つは、インストラクターの教え方の問題にある。どうしても、教えやすい技・ムーブメント中心になってしまう。テンションの使いは教えづらいし、テンションをちゃんと分かっていないインストラクターも多い。結局テンションのことは永遠に分からず、男性は技、女性はムーブメントを追及つづける。 ※ 男性のリードを献身的に全部受けようとする女性も多い。リードが分かりづらかった時はフォローしなくていい。無理やりフォローすることによってテンションが切れてしまう。 ※ ON2の上手い男性の技についていける実力になってないから、ON2イベントに行けないと言う女性は意外と多い。でも、本音はテンションの切れる技ばかりのリードがいやなだけだ。

サルサを馬鹿にしてません? : サルサコラム

最初からクラブにデビューして男性に踊ってもらいながら上手くなろうとする女性が以外といる。サルサを馬鹿にしてません?他の習い事とかと比較してみよう。テニスをならい初めて、コートで試合が出来るまでどのくらいかかるだろうか?いくら頑張っても6ヶ月はかかると思う。レベルは打ち返すのがせいぜいだろう。と思うのが普通なのに、なんでサルサは直ぐ相手と踊ろうとするかな。サルサもテニスと同じく相手がいて初めて成り立つ。当然、ルールが存在するし、そのルールを守らないと続けることはできない。それは反則になるし、相手を痛めて怪我させる可能性もある。 サルサを簡単に思う人は当然ながら上手くならないし、自分の間違った踊りを笑顔でごまかそうとしたりする。結局、どこかで妥協してしまう。 こんな悪循環が増え続くと、問題は、サルサ界の盛り上がりが遅れるだけならいいけど、退化してしまうことだ。

サルサ=セックス : サルサコラム

前、あるインストラクタに「サルサ=セックス」だと言われたことがある。その時は、そうかなあと思ったけど、サルサが上手くなればなるほど、「サルサ=セックス」だなあとつくづく納得してきた。自己満足のセックスではなく、終わってからも相手の事が頭に残るセックス。それは、手を握っただけかもしれないし、キスまでかもしれないし、ベッドまでかもしれない。でも、相手のことは何らかの形で頭に残る。サルサも上手い人と踊ると、相手の事が頭に長く残る。どこが似ているんだろう。 1.本当の楽しみを経験した人が少ない 本当のセックスのオルガズムをした事がないか、数少なくしか経験していない女性が多いとの記事を読んだことがある。サルサもそうではないかと思う。 セックスをもっと楽しめるためには、お互いに我慢するのではなく、リクエストし合うことが大事だと聞いたことがあるサルサもそう。お互いに指摘しあわないと、お互いにずっと苦しいだけ。それの苦しみ一生続く。 2.自分だけ楽しんでどうする。 男性はテンションの切れる技ばかりかけ、女性は痛みを避けるために先を読んで動く。男性は女性が準備できてないのに挿入し、女性は雰囲気を壊さないために感じるふりをする。 男性は女性の我慢する顔に気付かず、派手な技を自慢し続ける。女性の痛みに気付かず、ピストンの速さを自慢する。 多分、本当のテンションの味を経験した人は10%いないと思う。俺はテンションを分からない時もサルサが楽しかったが、本当のテンションを分かってからは5倍以上は楽しくなった。「テンション=オルガズム」って感じかな。 3.同じ相手同士でも、日によって、音楽によって、合うときがあれば合わない時がある。 今日はやさしくしてほしいなとか、激しくしてほしいなとか、色々。日により、雰囲気により、色々あると思う。お互いに踊りながら、リクエストをテンションで話し合う。 4.好きな人とやると楽しいし、いやな人とやると辛い。 だから、サルサクラブに若い人が来なくなるかな。セックスもサルサも、お互いのコミュニケーションが大事。お互いにリクエストし合い、もっと楽しく踊れるようにならなくちゃ。勿論、リクエストばかりで自分の上達がないと、みんなに嫌われることになるけど。

サルサクラブで踊る時に、777ルール : サルサコラム

自分はサルサをクラブで踊る時に、777ルールという自らのルールを守るようにしている。7割以上は、踊れる人と踊り、7割は、使いこなした技を使い、3割は練習中の技をつかう。練習中の技でも7割以上の完成度があるものだけを使う。 パチンコとかで、業者の勝つ率は7割だと聞いたことがある。そうじゃないと、安定した利益が出ないと。ちょっと変だけど、サルサでも似たようなものかと。 7割以上は、踊れる人と踊れないと、上達はしない。3割は下手な人と踊るけど、何年たっても上手くならない人とは踊りたくないのが正直な気持ち。7割以上の完璧な技を使わないと相手は楽しくない。3割くらいは自分の練習のための技を使う。でも、完成度が7割以上のものを使わないと、テンションが切れて相手に失礼なことになる。

サルサ界の食パンとケーキ : サルサコラム

サルサ界には食パンとケーキがいる。一緒に楽しんでそうに見えるが、内面には大きな問題が潜んでいる。ケーキが食パンと踊ると、いつの間に甘みを吸い取られ食パンになってしまうのだ。 ケーキは甘みを保つためにはケーキ同士で踊らないと行けないのに、可愛い、カッコいい、知り合いだからと色んな理由で食パンと踊ってしまう。酷い時は、自分も安い食パンになってしまうのだ。恐ろしいのはこれがなかなか本人は気づかないのだ。というか気づきたくないかもしれないかもしれない。 食パンの場合、ケーキと一杯踊ってもらいたい。でも、東京の殆んどの食パンは甘みを吸い取るだけで、もらった甘みを保存したりはしない。ケーキになる努力はしないで、甘みを取るためにまたケーキを探し続ける。それで、クラブにはケーキが減っていく。食パンもケーキがいないとクラブに来なくなる。ケーキは少なくなったクラブには、年が変わると、新しい食パンがやってくる。というわけで、俺は食パンが相当嫌いだ。関係ないでしょうと言っている人もいる。そこに僕に返事したいのは、「食パンは食パン同士で踊ったら」かな。 中には数少ないが、ケーキと踊って自分もケーキになる食パンもいる。その食パンはケーキと踊った時にもらった甘みを大事にしてケーキになっていくのだ。でも、東京には1%いるかいないかくらいかな。ケーキになろうと熱心の食パンも、ケーキになる気のない食パンと踊ることになるから、なかなかケーキになれないのだ。俺が初心者の時に、自分より上手い人と踊るのは本当に少なかった(月1~2回くらいかな)。一番調子がいい時+慣れた曲に限って、ケーキに踊ってもらった。踊った後はその甘み(感覚)をなくさないようにずっとイメージトレーニングしてきた。相手が僕により甘みが吸い取られると思うと本当に申し訳ないのだ。貴方はケーキの甘みだけを吸い取る食パン、それともケーキになっていく食パン? サルサ上手い人を評価する際に、「自分に合う相手がいれば、合わない人が人もいるいる」という人もいる。確かにそうかも知れないが、本当に上手い人は、いつもの自分の動きをずらして相手に合わせる踊りをすることもある。でも、優しさがとんでもない誤解も招くこともある。「あの人は自分と踊りが合う。相手もきっと楽しいだろう」と思われてしまうケースもあるのだ。相手が自分に合わせたとは気づかない鈍感なおばさんも少なくない。典型的なケーキの甘みだけを吸い取る食パンなのだ。 クラブには、もう食パンばかり。前、ある酷い食パンに誘われたことがある。あまりの酷さに顔が固くなってしまった。相手に、「踊りづらいなら、やめますか」と言われた。「そうですね、このままだと、どちらかは怪我します」と返事した。それで、踊りは途中で終わった。でも、仕方ない。食パンと踊り続けると、誰にも見向きもされない食パンになってしまう。 ※食パンとは単なる初心者の意味していることではない。サルサ歴とは関係なく、サルサが何か知らない人のことをいう。 ※関連トピック : 下手な人と踊ると下手になる