クラブのサルサレッスンの定着がもたらした結果 : 東京サルサ

東京のクラブレッスンは一見見ると、
サルサの人口の増加に貢献したように見えるかも知れないが実はその逆だと思う。
サルサを始める人はベーシックも踏めないため、スタジオレッスンを先に訪れる人が殆んど。
ようするに、サルサ人口の増加に貢献度が一番高いのは、クラブではなくインストラクタだ。
でも、主役になるべきのインストラクタは、クラブに主導権を奪われたような気がする。

1.クラブレッスンはサルサ人口の増加には貢献していない

クラブは客を増やすために早い時間帯にレッスンを設けたし、
このクラブレッスンでインストラクタの稼ぎは良かった。
でも、このクラブレッスンばかり行く人は、真面目にサルサを習う人が少ないのが問題。
サルサへの興味より、異性への興味だけが強い人ばかりになってしまう。
結局、サルサにも飽きるの速く、サルサの人口はなかなか増えない結果になった。

2.サルサを簡単に思っている人はクラブレッスンを好む

サルサを習う人は、最初はスタジオを訪ねるが、
ちょっとでも踊れるようになったかと思うとスタジオレッスンには行かなくなる。
クラブに行くと2000円でレッスンとフリーダンスができるから、安く済むと思うかもしれない。
レッスンを通して新しい異性と仲良くなれるのも、もう一つの理由になるだろう。

※ スタジオレッスンも、着実に自分の実力上がるレッスンを受けないと意味無い。

3.インストラクタのクラブレッスンでのミス

インストラクタの一番大きいミスは
生徒を早くクラブにデビューしようとした行動だった。
それが、自分の生徒をクラブに奪われることになってしまう。

その原因は、レッスン方法に問題があるからだとおもう。
多くのインストラクタのレッスンは、
ベーシックを上手くさせるとか、ターンを上手くさせるなどの、
指導プロセスとがシステム化されていない。

姿勢の矯正など細かく教えるところは殆んど無いし、
目に見えるムーブメント、シャイン、技ばかり教えている。
それをクラブで使ってサルサが楽しくなり、またレッスンにも続けて来てもらう戦略。

でも、正しい姿勢が完成していない状態でクラブにデビューすると、
その人は永遠に正しい姿勢にならない。
最初は楽しかったサルサも、上手くならない自分に苛立つようになるし、
クラブに行く回数も減っていく。

女性の場合は、少なくともベーシックが完璧で右・左ターンを二回転回れるまでは、
男性の手を握ってはいけないのが、僕の理論の一つでもある。
早まるとそこで上達は止まり、そこからは退化してしまう。

4.サルサダンスがまともに踊れる人口を増やそう

サルサという単語は、一般人には馴染みもあるし、これからも魅力のあり続けると思う。
サルサをまともに踊れる人は少ないが、人口はそこそこある程度保ちつつある。
問題は、踊れる人口が増えないし、サルサ界が盛り上がらないことだ。

サルサを真面目に踊ろうとする人を増やさない限り、東京のサルサの先はないだろう。
インストラクタたちはお互いに情報を交換しあい、教え方がもっと上手くなってほしい。
生徒が、完全に基礎が身につき、下手な人と踊っても基礎が崩れない実力になってから
クラブにデビューさせなくてはならない。
そうしないと、その人は色んな人と踊り下手になり、
結局は誰にも誘われなくなり、サルサの興味を無くすことになる。

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