Frankie Martinez のサルサダンススタイル : サルサ分析

Frankieは他のサルサダンサーと次元が違うと特別に思う人は結構いる。
2003年 West Coast Salsa Congress (Los Angeles)の
あの有名なシャインパフォーマンスの影響も大きかっただろう。

足の動きの速さとターンの早さは、当時サルサ界の衝撃だった。
下の部分が切れたズボンは、足の動きを更に派手に見せかけた。
本当に素晴らしいパフォーマンスだった。

Frankieの世界のサルサ界への影響は大きかった。
白色のシューズが流行ったし、Frankieのスタイルを真似する男性も急増した。
Frankieは、フリーダンスでも評判は高い。
踊る時に相手を見る視線は熱いし、挌闘技を思わせる速いターン。
でも、リードは優しい。
彼の踊りの特徴を俺なりに分析してみた。

1.ターンが速い。

綺麗なターンというより、キレがある速いターン。
この速いターンの秘密は、安定したとステップと中心の取れた姿勢。
速く回るために上半身を無駄大きく動く人もいる。
でも、彼のターンを見ると如何に中心が取れた安定したターンをしているかが分かる。
安定した速いターンを可能にするキーは勿論安定したステップ。

※Frankieの足をツイストダンスのようにねじる人も多い。
Frankieになりたい気持ちは分かるが、
こんな人でステップでは何年経っても安定したステップはできない。
Frankieの場合は、完璧に体重移動ができるステップができた上で、
観る人を楽しませるためにそんな小技も披露する。
でも、まだ完成できていない人がそんな目に見えるものだけ
真似をすると一生上手くならない

2.女性をマルティターンをさせない。

Frankieは相手をマルティターンをさせることがほぼない。
なのにそれ以上に女性忙しく動かしているし、自分も活発に動いている。
実は、Frankieが相手をマルティターンさせないのは彼のプライドかもしれない。
特にサルサ界では、トップダンサーになるとプライドが高いため、
人の技を使わない傾向も意外とある。

3.相手の手を投げる技はしない。

手を投げる技は、技にもよるが女性が相当フォローがいい人でない限り、
上手い男性が欠けても失敗することが多い。
大体は女性が技を読み、動くのが普通だ。
でも、こんな展開になると踊りに流れは止まる。
音楽とテンションにのっていた女性の動きが、
一瞬技を読むことでどうしても踊りに乱れが生じてしまう。

4.女性との間隔が広い。

女性と間隔が広ければ広いほど、女性は楽に踊れる。
でも、離れすぎると手が届かなくなってしまう。
手が届く範囲で如何に幅を広く取るか?
要するに、相手とも距離を測る能力が鍵となる。
Frankieは挌闘技の経験もあると聞いたことがあるが、
その経験が生かされたかも知れない。
Frankieは、相手との間隔を広く取ることで、
女性も楽に踊れるし、自分も派手に踊ることができる。

格闘技をやっている人の相手の距離を測る能力が高い。
打ち合いしているので、お互いに手の届かない距離を保ち、
攻撃する際にだけ瞬間的に近づき相手を打つ。

5.相手への優しさ

Frankieの特徴の一つは、サビの時の派手なシャインだ。
でも、彼はシャインする時も相手のことを忘れない。
観ている人たちを全く意識しなくはないと思うけど、
彼はシャインする時にも視線はかならず相手に向かっている。
それは、いたずらの気持ちかも知れないし、関心の気持ちかもしれない。
大事なのは「俺も君と踊っているんだよ」強く感じさせる踊りをしていることだ。

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